最近では、動画を用いて採用活動を行う企業が増えてきています。
時代の変化に合わせ、企業も応募者に対し、手元ですぐに見ることができる動画でのアプローチが増加しています。
採用動画を活用することで、より多くの求職者にアプローチができ、会社の理念や雰囲気を伝えることができるため、有利に採用活動を進められます。
本記事では、採用活動を有利に進めるために作成されたさまざまな企業の採用動画事例を紹介します。
目次
ブランディング動画
同業他社より知ってもらうため、興味をもってもらうための動画が、ブランディング動画です。
採用サイトの内容だけでは伝わらないような業務風景や社員の表情を、世界観や企業理念と合わせて伝えることで、他社と差別化を図ります。
また、ブランディング動画は採用のためだけでなく企業のブランドイメージ向上にも繋がります。
①パリミキ・メガネの三城【新卒採用動画】PARIS MIKI
株式会社パリミキの採用動画はオシャレな店内、スタッフを上手く活用することで、目を惹くような演出を行っています。音声は入っていませんが、業務風景や企業イメージは十分に伝わる動画となっており、「どんな企業なのか」という好奇心が揺さぶられます。
②ADK
株式会社ADKの採用動画は人物は映さず、文字とテンポの良い切り替え演出を行っています。
また、短文を動画中心に表示させることにより、目を動かさずとも文字を読むことができ、動画から目を離せないような作りとなっています。
活躍のできる人物像を挙げることで、我こそはという応募者を狙っており、企業と求職者のギャップの改善にも貢献していると考えられます。
③タグチ工業
タグチ工業の採用動画は企業の方針や事業内容などを、映画仕立てでカッコよく紹介しています。
工業系特有の重圧感ある機器や、その使われ方を動画にすることで、映像全体に締まりが感じられます。また、ナレーションを外国語にすることで、他社の採用動画とは一線を画しており、没入感を感じられます。
ストーリー仕立て
ストーリーのある動画は非常に共感されやすいため、採用にも非常に有効です。
カッコ良い、オシャレな動画とは異なり、求職者の行動原理や感情を刺激することができます。
ブランディング動画よりも長くなる傾向はありますが、ストーリー自体の内容や動画の編集で工夫をすることで、最後まで飽きずに見てもらうことができます。
世の中に対する企業の存在価値や役割が大きい企業や、注力しているポイントが明確な企業ほどストーリーにしやすいです。
①サステナブルジョブズ
サステナブルジョブズの採用動画は、社会づくりに対し頑張っている企業を動画ドラマで紹介しています。
そのため、さまざまな業種のストーリーにこだわった採用動画が見られます。
企業に対する想いや社風、経営理念を表現しており、普通の採用サイトでは伝えられない企業の想いや社風を感じ取ることができます。
大手の採用サイトでは自社の魅力が伝わりづらいと悩んでいる企業におすすめです。
②福岡県警察
こちらは福岡県警察の採用動画です。
自分には難しいと感じつつもヒーローへの憧れを諦められない人物が、警察官という職業を通して自己実現をしていくというストーリーです。
ヒーロー番組を見て憧れを抱いていた人も少なくないため、当時の感情を引き出して考えさせられます。
最終的に「私でもヒーローになれる」という流れが、応募者の一押しになるように構成されています。
③電気保安協会全国連絡会
3つ目は電気保安協会全国連絡会の採用動画です。
紹介した中で一番長い動画ですが、映像はかなり作りこまれているため、短編ドラマの感覚で見ることができます。
動画の主人公は友人に引け目を感じてしまっていますが、自分の業務が世の中の大事な役割を担っている事に気づき、自分の仕事に誇りを持てるようになるストーリーとなっています。
ドラマ風の作りでありながら、業務内容や社会的意義についての訴求がされており、エンタメ的な要素だけではなく、採用動画としても素晴らしい内容となっています。
社員のインタビュー動画
社員のインタビュー動画では、社員の顔の表情や実際の話を伝えられるのが特徴です。
実際の現場にはどんな社員がいるのか、どのような気持ちで働いているのかを紹介できるため、求職者によりリアルな会社の雰囲気を伝えることができます。
ブランディング動画のように、社員をかっこよく紹介するケースや、入社の経緯や想いなどをよりリアルに伝えるケースもあります。
①TeNY
1つ目はTenyというテレビ新潟の社員インタビュー動画です。
番組を作り上げている経験もあり、動画の構成が非常に自然でスマートな作りになっているため、飽きずに見ることができます。
また、実際の社員が話すリアルな話を交えつつ、業務内容や社風の良さを伝えているため、実際に入社した際のイメージがしやすい動画となっています。
②パナソニック株式会社
2つ目は、パナソニック株式会社の動画です。さまざまな業種や年齢の社員へインタビューが動画に組み込まれており、その人のキャリアや入社歴などの具体的な話も盛り込まれています。
また、入社してからの業務内容や企業の魅力などの応募者が気になる内容をインタビューしているため、より入社後のイメージがしやすい動画となっているのがポイントです。
社員のリアルな声だけでなく、求職者が気になる点を挙げているため、不安解消にも繋がっています。
③楽天
3つ目は楽天の社員へのインタビュー動画です。
楽天のインタビュー動画は1人に絞ったインタビュー動画のため、より具体性に長けた動画となっています。
過去のキャリアから、現在の仕事、楽天の魅力だけでなく、子育てや復職率が高い点についても話しています。そのため、今度のキャリアの考えやすさや、ライフワークバランスに対する悩みの解消にも貢献しているのがポイントです。
また、業務だけでなく、福利厚生について述べており、企業の魅力を十分に伝えている動画だといえます。
業務密着動画
業務密着動画は、業務に関してより具体的に説明できるため、業務の楽しさ、やりがいを伝えることができます。
ストーリ仕立て動画と同じく長尺になりがちではありますが、求職者により深く業務について理解してもらうことができます。
業務密着動画には、入社してからの実際の業務内容や、部署や職種ごとの業務例を知ることができるメリットがあります。
①キャリアリンク株式会社
1つ目にご紹介する業務密着動画はキャリアリンク株式会社です。1人の社員に密着し、1日の業務の流れや、なぜその業務を行うのかを説明しています。
スケージュールとともに具体的な数字を挙げて説明しているため、非常に理解が深まります。また、業務だけでなく、人との関わり合いややりたいことに関しても触れています。
そのため、仕事人としても格好良さも感じられ、応募する意欲をかき立てる動画となっている点が特徴です。
②株式会社群馬銀行
2つ目は株式会社群馬銀行の密着動画です。
群馬銀行の業務密着動画は入社して3年目の若手社員が密着の対象であり、志望動機や1日の流れも盛り込んでいるため、求職者が共感しやすい内容となっています。
社内や人の印象についても素直に話しているため、硬くなりすぎない動画となり、リラックスして見ることができます。
③伊勢半
3つ目は伊勢半の密着動画です。
伊勢半の動画では、本番さながら商談ロールプレイングを行っているため、業務の難しさや、上司や第三者からの意見があるため、緊張感が伝わってきます。
また、入社一年目の新人に密着しているため、新入社員の1日を知ることができます。
リアルな職場の雰囲気や、先輩からのフォローや関わり方を映しているため、「自身がそこにいたら」と想像しやすいのが特徴です。
まとめ
自社の良さや強みを用いて若手を引き入れたい場合、採用動画の活用がおすすめです。
ブランディング、ストーリー仕立て、インタビューどれにするかは、持っている強みやアピールしたい内容によって使い分けるようにしましょう。
自社で作るには、多くの労力と時間がかかってしまうため、動画制作の実績のある企業への外注がおすすめです。